低リスク国からの接種済み旅行者、隔離免除に タイ
バンコク(CNN) タイは1日付で、旅行者が入国する際の隔離措置を緩和した。新型コロナウイルス感染のリスクが低いとされる国・地域からの旅行者でワクチン接種を完了している場合は、入国後の隔離が免除される。
直近の21日間以上、米国、英国、オーストラリア、インド、カナダなど63カ国・地域にいた旅行者が免除対象となる。
タイはこれまで1年半以上、入国者にホテルでの長期隔離を義務付けていた。1日以降、条件を満たす旅行者は到着時に受けた検査の結果が出るまで、政府指定のホテルに1晩だけ宿泊することになる。12歳未満の子どもが親と一緒に入国する場合は、ワクチン接種の条件が外される。
免除対象以外の国・地域から入国する旅行者でワクチン接種が済んでいる場合は、まずプーケットやバンコク、チェンマイなど計17カ所の「ブルー」ゾーンにある政府指定のホテルに7泊した後、国内を自由に移動できるようになる「サンドボックス」方式が適用される。
ワクチン未接種の旅行者は入国後、事前に予約した政府指定のホテルで10日間の隔離を義務付けられる。
世界銀行のデータによると、タイの観光業はパンデミック前、国内総生産(GDP)の約15%を占めていた。プラユット首相は10月半ばの声明で、年末年始の旅行シーズンを前に「素早く、慎重に」旅行者の受け入れ再開を進める必要があると述べていた。
アジアでは依然として多くの国が帰国する旅行者に隔離を義務付けているため、当面は米国や欧州からの観光客に期待がかかっている。