世界の新型コロナ死者、500万人突破
(CNN) 新型コロナウイルス感染症による世界の死者数が、米ジョンズ・ホプキンス大学の集計で500万人を突破した。
同大コロナウイルスリソースセンターによると、米東部標準時の1日午前4時50分、新型コロナによる世界の死者数は500万425人に達した。過去28日間の死者数は19万7116人だった。世界で公式に報告された症例数は、中国の武漢で2019年末に初めて発見されて以来、2億4670万例となった。
世界保健機関(WHO)は10月28日、世界の症例数と死者数が2カ月ぶりに増加に転じたと報告。WHOのテドロス事務局長はその原因として、欧州の症例数が、それ以外の地域の減少ペースをしのぐ勢いで増えていると述べ、「新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)は、収束にはほど遠い」と強調した。
国別にみると、症例数・死者数とも最も多いのは米国で、約4600万の症例が報告され、74万5800人以上が死亡した。
米国での死者数は、20世紀最悪のパンデミックだった1918年のインフルエンザ大流行による推定死者数を上回る。
ロシアは過去最悪の状況が続く。10月28日には1日当たりの症例数が4万96例、死者数は1159人に増え、いずれも今回のパンデミックが始まって以来の最多を更新した。
流行の最初の波を乗り切った国や地域の多くで症例数や入院者、死者が増えたのは、感染力の強いデルタ変異株が主流になったことによる。
世界のワクチン格差は依然として大きく、世界全体で接種された70億回のうち、低所得国が占める割合はわずか3.6%にとどまっている。