スーダン軍、解任したハムドク首相を復職
スーダン・ハルツーム(CNN) 10月のクーデターで実権を握ったスーダン軍は21日、軟禁状態にあったハムドク首相を復職させた。
国営テレビの生中継によれば、スーダン軍トップのブルハン氏は大統領府で、ハムドク氏とともに調印式に出席した。
交渉の仲介役を担ったムダウィ・イブラヒム氏によれば、今回のハムドク氏とブルハン氏の合意の中にはクーデター後に拘束された政治家などの釈放も含まれている。
スーダン軍トップのブルハン氏(中央)と並ぶハムドク首相(右)/Marwan Ali/AP
ハムドク氏は再び暫定政府を率いる立場につく。ハムドク氏は2019年にバシル前大統領が失脚した後、軍民共同の暫定政府を率いていた。ハムドク氏とブルハン氏は、民間と軍の指導層の間での権限分担の取り決めで合意したが、再構築の具体策はまだ明らかではない。
今回の合意では、クーデター後に解任された閣僚が復職するほか、政府関係者や政治家、抗議した人々が釈放される。クーデター後の抗議デモを調査するための委員会も創設されるという。