世界食糧計画がマスク氏に応答、7500億円規模の飢餓対策を示す
ニューヨーク(CNN Business) 国連世界食糧計画(WFP)のビーズリー事務局長がこのほど、66億ドル(約7500億円)を投じて世界の飢餓対策を行う計画の概要を明らかにした。米電気自動車大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は先月、WFPが計画を具体的に説明できるならテスラ株を売って資金提供すると主張しており、それに応答した形になる。
ビーズリー氏は15日、ツイッターに1000単語からなる「概要」へのリンクを投稿。66億ドル相当の食料や引換券を使って43カ国の4000万人以上に食料を供給し、迫り来る「危機」を回避する方法を示した。
これによると、WFPは食料の購入や配送に35億ドル、市場が機能する場所では現金と食料引換券に20億ドルを宛てることを提案。さらに、国内情勢に応じた新たな食料プログラムを運営し、社会的弱者に確実に支援が行き渡るようにするために7億ドルを投じる。
残りの4億ドルは運営管理や説明責任、サプライチェーン(供給網)の調整に使うという。