記録的強風で6人死亡、52人負傷 建物の被害も続出 トルコ
トルコ・イスタンブール(CNN) トルコの最大都市イスタンブールなどで11月29日、激しい暴風雨のために少なくとも6人が死亡、52人が負傷した。国営アナトリア通信によると、悪天候は30日も続き、各地で大きな被害が出ている。
イスタンブール(人口1600万人)では6人のうち4人が死亡し、負傷者のうち3人が重傷を負った。樹木はなぎ倒され、建物の屋根が吹き飛ばされ、モスクは尖塔(せんとう)が倒壊、シンボルの時計塔も破壊されている。
西部イズミルのコナック区では、暴風雨のために広場の道路が冠水した。
トルコの気象総局によれば、風速約36メートルの記録的強風が観測された。トルコではロドス風と呼ばれる南西風が吹くことがあるが、今回のような強風が吹き、これほどの被害が発生するのは異例だった。
空の便は29日に30機以上が行き先を変更したが、30日にはほとんどがイスタンブールに引き返した。トルコ航空の広報は「イスタンブールの強風は引き続き運航に悪影響を及ぼしている」と説明する。
10都市では学校活動が中止になり、イスタンブールはバイクを禁止した。ボスポラス海峡の海上交通も双方向で閉鎖された。