ドイツ、ワクチン未接種者に厳しい行動制限 接種義務化も視野
メルケル氏は「状況は非常に深刻で、これまでの措置に加えてさらなる措置をとりたい」と述べ、第4波に打ち勝つ必要があると言明。また接種後9カ月を経過した人はワクチン接種済みとはみなされなくなるとも述べた。追加接種を促す狙いがあるとみられる。
接種を義務化すれば隣国オーストリアと足並みをそろえることになる。オーストリアは2月から接種可能な成人を対象に接種を義務化する。両国は西欧で最も接種率が低い水準にとどまり、欧州疾病予防管理センター(ECDC)によると、ドイツでは接種可能な成人の68.4%、オーストリアで同65.6%の接種率となっている。
ドイツは感染者数が過去最高を記録し、特に東部州での感染が目立つ。今月1日には1日の死者数が446人を記録し、過去9カ月で最悪となった。病院は集中治療室(ICU)の患者数増加への対応に追われている。