中国本土で初のオミクロン株感染者を確認 海外から入国
香港(CNN) 中国の国営メディアは13日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」による感染者が本土で初めて確認されたと伝えた。
中国北部の港湾都市、天津市で今月9日、海外から到着した1人が無症状の感染者と判明。中国疾病予防コントロールセンター(CCDC)によるゲノム解析の結果、オミクロン株であることが確認された。
本人は現在、病院で隔離、治療中とされるが、詳細は公表されていない。
国営メディアによれば、感染者は入国者専用の限られた範囲で行動していた。市民らが直接ウイルスに接触した可能性はないとされる。
オミクロン株は先月末に南アフリカで見つかってから、50カ国以上で感染者が確認されている。
中国の専門家や国営メディアはこれまで、厳格な国境管理や感染者の隔離態勢、接触追跡などでオミクロン株に対応できると自信を示してきた。
中国への入国者は全員、空港から出る前に検査を受け、少なくとも2週間は当局の管理下で隔離される。さらに自宅で長期間、隔離が続くケースも多い。
一方、国内ではこの8週間、東部の浙江省など各地で連日、市中感染の症例が報告されている。来年2月に北京冬季五輪の開催を控え、当局は感染拡大の抑制策をさらに強化している。