イラク北部で鉄砲水、12人死亡 不明者の捜索続く
(CNN) イラク北部と北東部を夜間に襲った豪雨の影響で鉄砲水が発生し、少なくとも12人が死亡した。クルド人自治区アルビルの市長が17日、明らかにした。
SNSに投稿された複数の動画からは、アルビルなどの街で道路の冠水や住宅の浸水被害が出ている様子がうかがえる。
アルビルの民間防衛当局によると、現在救助活動が進行中で、当局者は引き続き行方不明者の捜索に当たっている。
クルド人自治区のバルザニ首相は17日、ツイッターで「人命の喪失や、昨夜の豪雨と洪水による被害に深い悲しみを覚える」と表明。直ちに被災地の救援に当たるよう、政府の全機関に指示したことを明らかにした。
また国防省の声明によると、北部キルクーク県でも豪雨の結果、家に閉じ込められる家族が相次ぎ、治安部隊が17日に救助を行った。
イラクでの今年の降雨量は過去最少の水準だが、当局は気候変動に起因する散発的な豪雨に警戒を呼び掛けている。