フィリピン、スーパー台風の死者増加 33万人が避難
(CNN) 先週フィリピンを直撃した台風22号の被災地では週末にかけて捜索救助作業が続き、中部各地で18日までに少なくとも計75人の死者が報告された。
台風22号は現地時間の16日にフィリピン東部シャルガオ島に上陸した。CNNフィリピンが伝えた災害対策当局の公式発表で、死者数は計31人とされた。
しかし甚大な被害を受けた中部ボホール州の知事によると、同州では少なくとも49人が死亡した。
中部セブ州では倒壊した家屋の下敷きになるなどして13人が死亡した。現場での作業が進むにつれて、死者はさらに増える恐れがあるという。
西ネグロス州にあるシパライ市では、警察が13人の死亡を確認した。
台風22号は最大瞬間風速83メートル超の猛烈な勢いでフィリピンを襲い、大雨をともなって西へ進んだ。
国営フィリピン通信(PNA)によると、被害総額は420万ドル(約4.8億円)に上ったとみられる。
災害対策当局の報道担当者によれば、約33万2000人が自宅からの避難を強いられた。