スーパー台風、フィリピン直撃 数万人が避難、洪水や土砂崩れに警戒

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避難所となったスポーツ施設内で眠る住民ら=16日、フィリピン南部スリガオ/Roel Catoto//AFP/Getty Images

避難所となったスポーツ施設内で眠る住民ら=16日、フィリピン南部スリガオ/Roel Catoto//AFP/Getty Images

(CNN) 猛烈な勢力に発達したスーパー台風「ライ=フィリピン名オデット」が現地時間の16日午後、フィリピン東部を直撃した。被災地では数日前から豪雨が続き、全土で洪水被害の拡大が懸念されている。

台風ライは、わずか24時間で「カテゴリー1」から最大の「カテゴリー5」の勢力に発達。観光地として有名な東部のシャルガオ島に上陸した時点で、風速は約72メートル、最大瞬間風速は83メートルを超えていた。

フィリピン国家災害リスク軽減・管理評議会(NDRRMC)は16日、約19万8000人が自宅から政府の避難所に避難していることを明らかにした。

住民を救助する隊員=16日、フィリピン南部カガヤン・デ・オロ/Philippine Coast Guard/AP
住民を救助する隊員=16日、フィリピン南部カガヤンデオロ/Philippine Coast Guard/AP

現地では数日前から大雨が続いており、台風の上陸に備えて多くの住民が避難していた。中部の東ミサミス州では14日に河川が氾濫(はんらん)し、道路の冠水や住宅浸水の被害が広がっている。

スーパー台風はフィリピン中部から南部を縦断する見通しで、ミンダナオ州北端のスリガオ地域では最悪の状況が予想されるほか、2000万人以上が暮らす中部のビサヤ地方も直撃を受ける見通し。

国営フィリピン通信によると、スリガオ地域では15日夕までに2600人以上が避難した。

一方、東ビサヤ地方では4万5000人あまりが政府の避難所に身を寄せている。

東ビサヤ地方サマル州郊外のタクロバン市でも数百人が避難した。住民の多くは、2013年にフィリピンで6000人以上の死者を出したスーパー台風「ヨランダ」を経験していた。

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