カザフスタンで非常事態宣言、燃料費高騰で抗議デモ広がる
ロイター通信によれば、今回の抗議デモは、政府が年初に液化石油ガス(LPG)の上限価格規制を撤廃したことから始まった。カザフスタン人の多くは、LPGが低価格なことから、自家用車をLPGで走るように改造している。
抗議デモが行われるなか、マミン首相は辞職した。大統領府のウェブサイトで5日公開された文書によれば、トカエフ大統領は、難しい社会政治的、社会経済的な状況に対応するための協議を開催した。
トカエフ氏は5日、全国向けのテレビ演説で、同国の安全保障会議を指揮すると述べた。この動きは、長くカザフスタンで権力を掌握したナザルバエフ前大統領の影響力を退けるためのものとみられる。ナザルバエフ氏は2019年に退陣したものの影響力を保持しており、水面下や安全保障会議で物議を醸していた。