米とUAE、アブダビ上空で弾道ミサイル迎撃 イエメン・フーシから発射
アラブ首長国連邦アブダビ(CNN) アラブ首長国連邦(UAE)首都アブダビ近郊のアルダフラ空軍基地が24日、イエメンの反政府武装組織フーシにミサイル攻撃を受け、米軍とアラブ首長国連邦(UAE)軍が合同で迎撃した。アルダフラ空軍基地には米軍の兵士や関係者約2000人が駐留している。
米中央軍の発表によると、アルダフラ空軍基地に向けて発射されたミサイル2発に対し、パトリオットミサイル防衛を展開した。米国防当局者によると、米軍がパトリオットミサイルを発射したのは1991年の湾岸戦争以来だった。
中央軍は「両ミサイルの基地着弾を防ぐことに成功した。米軍の死傷者はなかった」としている。
UAEを狙った攻撃はこの1週間で2度目だった。UAEはサウジアラビア率いる有志連合に加わって、イランを後ろ盾とするフーシとの戦闘を続けているが、ここへ来て大幅に緊張が高まった。
フーシはアブダビを狙う攻撃を続けると宣言している。
アブダビ上空では現地時間の24日午前4時15分ごろ、「火球」が目撃され、防空ミサイルが飛翔(ひしょう)体を迎撃する爆発音で目を覚ました住民もいた。
この1週間前の17日にはフーシがドローンとミサイルでアブダビの空港付近を攻撃し、外国人労働者3人が死亡、数人が負傷していた。
UAE国防省は24日、フーシが発射した弾道ミサイル2発を迎撃・破壊したと発表した。死傷者はなく、破壊された弾道ミサイルの破片がアブダビ首長国の各地に落下したとしている。
アブダビ空港では到着便数便に遅れが出ている。航空情報サイトによれば、アブダビ行きの便は空港付近の上空を旋廻していた。