ワクチン接種者の検査は不要、EU域内の移動制限解除を勧告

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新型コロナの検査センター=2021年7月28日、ドイツ・ベルリン南東部のベルリン・ブランデンブルク空港/STEFANIE LOOS/AFP via Getty Images

新型コロナの検査センター=2021年7月28日、ドイツ・ベルリン南東部のベルリン・ブランデンブルク空港/STEFANIE LOOS/AFP via Getty Images

(CNN) 欧州連合(EU)は25日、EU域内の移動制限に関するガイドラインの改訂を発表した。新型コロナウイルスワクチン接種済みの旅行者に対しては、入国の際の検査や隔離を義務付けないことを勧告している。

この措置は2月1日から施行予定。EU域内の安全で自由な移動を促進させる目的で、ワクチン接種などを証明する「EUデジタルコロナ証明書」保持者に対する制限が解除される。

ワクチン接種を完了した旅行者については、各国がこのガイドラインに従うことを条件として、EU加盟27カ国の間で自由な移動が可能になる。

ただ、EU各国は独自の追加的な制限を課すこともできる。移動制限に関するEUの最初の勧告以降、多くの国が独自の制限を設けている。

ガイドラインの改訂は、新型コロナに感染して回復した人にも適用されるが、ワクチン未接種者に対しては引き続き検査を義務付ける。

欧州理事会の声明によると、今回の勧告は、ワクチン接種率が大幅に上昇し、EUデジタルコロナ証明書が急速に普及した状況に対応した。

ただし、ウイルスが非常に高い水準で出回っている地域との往来については例外が勧告される可能性もある。

デジタル証明書を持たない旅行者は、到着後24時間以内に検査を受ける必要がある。

これに先立ち世界保健機関(WHO)のハンス・クルーゲ欧州地域事務局長は、オミクロン変異株の出現が、今年のパンデミック(世界的大流行)の「緊急段階」の終わりにつながる可能性があるとの見解を示し、「オミクロンは安定化と正常化への希望をもたらす」と述べていた。

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