ロシア、非軍事目標への攻撃増加か ウクライナ軍の「緩慢な殲滅」に戦略変更も

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爆撃を受けて火災が発生したとみられるウクライナ東部ハリコフの大学の建物/Sergey Bobok/AFP/Getty Images

爆撃を受けて火災が発生したとみられるウクライナ東部ハリコフの大学の建物/Sergey Bobok/AFP/Getty Images

(CNN) 欧米の複数の当局者はCNNに対し、ウクライナに侵攻したロシアの戦略がウクライナ軍の「緩慢なせん滅」に移行しつつあるとの見方を示した。紛争が消耗戦となるにつれ、都市や民間人を目標とした爆撃に重点を置く可能性があると警鐘を鳴らしている。

ウクライナ軍はこれまでのところロシアの初期攻勢をしのいでおり、首都キエフなど主要都市の支配を維持する。ただ、兵器や人員の数では劣勢な状況が続く。

当局者らによると、ロシアは当初は軍事目標に狙いを絞っていたものの、現在はより重火力で破壊力の強い兵器を持ち込み、民間インフラを攻撃する場面が増えているという。

西側情報機関の幹部の1人はこうした戦略転換について、キエフを早期攻略する当初の計画に失敗したとのロシアのプーチン大統領の認識を反映している可能性が高いと指摘した。苦戦の要因としては、ウクライナが予想より強固に抗戦していることや、兵たんや補給面のミスで進軍が遅れていることが挙げられるという。

ただし西側の当局者の見方では、今後ロシアは重火器による都市への爆撃を強化するとみられ、「数万人規模」で進軍する可能性もあるという。当局者らは、最終的にはウクライナ軍は戦闘継続に必要な物資が足りなくなるだろうと注意を促している。

米当局者や議会の情報筋によると、米国はここ数日でスティンガーミサイル数百基をウクライナに引き渡しており、その中には先月28日に供与した200基あまりも含まれる。ただ、米国や北大西洋条約機構(NATO)はウクライナに派兵しない方針を明確にしている。

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