ウクライナのファーストレディー、国を断固守る姿勢鮮明に SNSで発信
「私は証言する」との題名で投稿され、感情が込められたこの書簡は、2月24日の出来事からスタートする。
「戦車がウクライナ国境を越え、飛行機が我々の領空に入り、ミサイル発射装置が我々の都市を取り囲んだ」
「クレムリン(ロシア大統領府)が支援するプロパガンダメディア――これを『特別作戦』と呼ぶメディア――からの保証にもかかわらず、現実はウクライナ市民の大量殺人となっている」
ゼレンスカ氏は「恐ろしく、そしてひどい」子どもの犠牲を訴え、防空壕(ごう)で生まれた子どもの恐怖や避難民であふれる道路などを書き記した。
男女平等を推進するロビー活動組織「ウクライナ女性議会」のホームページによれば、ゼレンスカ氏は1978年2月生まれ。夫のゼレンスキー氏とはウクライナ南部のクリビーリフの高校で出会い、2人とも同市で育った。ゼレンスカ氏は市内の大学で建築学を専攻し2000年に卒業した。
2人は03年に結婚し、翌年に娘が誕生。13年には息子が生まれた。
法学士を取得したゼレンスキー氏と同様、ゼレンスカ氏は大学卒業後にそれまでの専攻分野とは離れ、ショービジネスの世界に入った。
ウクライナの通信社UNIANによると、ゼレンスカ氏は夫がロシアのコメディー番組でスタンドアップパフォーマンスを作り上げるのを助け、その後は自身が共同設立者となった制作会社で脚本家を務めた。