ウクライナのファーストレディー、国を断固守る姿勢鮮明に SNSで発信

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ロシアによる侵攻の前には、子どもたちの栄養状態の改善といった課題に取り組んでいた/Pavlo Bagmut/Ukrinform/Barcroft Media/Getty Images

ロシアによる侵攻の前には、子どもたちの栄養状態の改善といった課題に取り組んでいた/Pavlo Bagmut/Ukrinform/Barcroft Media/Getty Images

ゼレンスキー氏が大統領選で地滑り的勝利を収めた直後、ファッション誌ヴォーグのウクライナ版に掲載された19年の長文インタビューでは、ゼレンスカ氏が自分を「非公人」と位置付け、「裏方」にいたいと話していた。

コメディアンの夫が政治的野心を初めて示したときには感銘を受けなかったと述懐。「それがプランだとわかってあまりうれしくなかった。全てがどのように変わっていくのか、どんな困難に直面するのかがわかっていた」と語った。

生活を公的分野に合わせて調節していく話をしつつ、子どもを守る決意も見せて「子どもにはどう生きたいかを決められるようにしたい」と話していた。

ファーストレディーとなって3年、ゼレンスカ氏は夫の外遊にも数多く同行し、米国や日本、フランスなどを訪れた。自身の気になる課題にも取り組み、ヴォーグ誌には「子どもの健康、全てのウクライナ人の平等な機会、文化の外交」に注力していると語った。

続けている取り組みの一つは学校での子どもの食事で、視察のためにラトビアや日本、米国などを訪問した。

そしてザレンスカ氏は今、言うまでもないが、ウクライナの存亡をかけた戦いに集中している。今月初めにはメッセージアプリのテレグラムのチャンネルを立ち上げ、「戦時の行動と生活の方法」について助言している。

公開書簡を投稿してから数時間後には、幼い子どものがん患者がポーランドに安全と治療を求めて向かう写真をインスタグラムに投稿。「これはウクライナを離れる若いがん患者たちだ。昨日まで診療所の地下で砲撃から身を守っていた。今彼らは安全を見つけ、そして最も重要である治療の継続のため、ポーランド国境を越えようとしている。世界のどんな侵略者も病気に打ち勝つ闘いから彼らを妨げることはできない」と書き添えた。

ザレンスカ氏は公開書簡の中で、飛行禁止区域の設定を求める夫の要請を繰り返し「ウクライナは今、軍隊を止めようとしている。その軍は明日にはあなたの都市に、市民救出の名目で侵攻してくるかもしれない」「もし核戦争を開始すると脅すプーチンを我々が止めなければ、世界で我々の誰にとっても安全な場所はないだろう」と述べた。

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