ロシア、外国人戦闘員をウクライナ東部戦線に「投入」
(CNN) ロシア大統領府は13日までに、「中東やシリア」などの海外から志願兵となる申し出がこれまで1万6000人を超え、ウクライナ東部のドンバス地方での戦闘へ送り込むことが可能になったと述べた。
ショイグ国防相はテレビ放送された国家安全保障会議の会合で、「様々な国から志願兵となる申し出が多大にあり、彼らが解放運動とする戦いへの参加を表明した」とプーチン大統領に報告。
プーチン氏は、親ロシア派武装勢力がウクライナ東部で宣言した「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」での戦いにこれら志願兵を移すとのショイグ氏の提案を支持。「自主的な判断に基づき、特に金のためでなくドンバス地方の住民への支援のために駆けつける人々がいるのなら歓迎し、戦線へ送ることを助ける必要がある」とも述べた。
ペスコフ大統領府報道官はこの後、ロシア人の志願兵を戦闘の現場へ送る計画はないと説明。ショイグ国防省の発言は主に、中東やシリアからの志願兵を念頭に入れたものと指摘した。
米国防総省高官は11日、ウクライナの戦闘でロシア軍と共に戦うため中東諸国から外国人戦闘員が実際に到着したことは現段階で把握していないと明かした。
ただ、米国はロシアは外国人戦闘員を募ったり活用したりする方向にあるとも判断。ロシアはこの措置を講じることを公に認めてもいたとした。