奪った兵器でロシア軍に反撃、ウクライナ軍の「再生工場」を取材 キエフ
「これは非常に優れたクロスカントリー車であり、湿地にも雪にも対応できる」(ゴロドフ氏)
ロシア軍が使用する装備品はウクライナ兵が使うものと似ているか同一であることが多く、運用は手慣れたものだ。
こうした装備品について、ゴロドフ氏は「ソ連時代にさかのぼる」もので「非常に信頼性が高い」と語る。
「いずれも使える状態にある。古い兵器のように見えるが、実は正しい使用法をすれば長期間役に立つ」(ゴロドフ氏)
工場内にある装備品の一部については、ゴロドフ氏の大隊が自ら奪取した。
「我々は特殊大隊であり、敵の前線の背後で活動する縦深偵察を担っている」と同氏は説明。「我々の任務は弾薬や燃料、食料などロシア軍の補給物資を破壊することにある」と語る。
攻撃を受けながら武器を奪取
角を曲がると、かつてロシア軍に属していた燃料トラックが再配備の準備を終え待機していた。さらに迷彩色の覆いの下では、奪取した装甲兵員輸送車も次の任務を待っていた。
後者はさび付いた古いソ連時代の重機械だ。ウクライナ領土防衛隊の隊員が動かすと舗装を破壊してしまうが、隊員らは有効活用に意欲を示す。
ゴロドフ氏によると、この車両は同氏の部隊がロシアの隊列を攻撃した際に奪取した。