中国機墜落、2日目も生存者発見できず 山間部の捜索難航
21日夕刻には乗客の家族などが広州市の空港に集まり、乗客の消息に関する情報が伝えられるのを待っている。
米連邦航空局(FAA)の元安全検査官は、墜落スピードを考えると、搭乗者の生存の可能性、あるいは身元が確認できる状態で遺体が見つかる可能性はほとんどないだろうと語った。
中国では1990年代~2000年代にかけて航空機事故が相次いだことを受けて安全対策を強化。民間機の死亡事故は、搭乗者96人のうち44人が死亡した2010年の鯤鵬(こんぽう)航空機墜落以来、初めてだった。
墜落現場には21日、数百人の捜索隊が出動し、夜を徹して捜索を続けた。
しかし国営メディアによると、墜落現場は三方を山に囲まれていて狭い道が1本しか通じておらず、電気も通っていない。救助のための重機は21日に現場に到達できず、捜索隊員は森林をかき分けながら斜面を登っていた。間もなく寒冷前線が到達して今後数日は大雨の可能性もある。
墜落原因の究明はCAACが主導し、ボーイングやエンジンを製造したCFM、FAAも加わる予定。