パキスタン首相、不信任投票を回避 解散・総選挙求める

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イスラム協力機構の会合で発言するパキスタンのカーン首相=3月22日、パキスタン首都イスラマバード/Farooq Naeem/AFP/Getty Images

イスラム協力機構の会合で発言するパキスタンのカーン首相=3月22日、パキスタン首都イスラマバード/Farooq Naeem/AFP/Getty Images

イスラマバード(CNN) パキスタン議会で3日、カーン首相に対する不信任決議案の採決が却下され、カーン氏は議会解散と総選挙の実施を求めた。

不信任決議案は与党内からも造反議員十数人が賛成に回り、可決される可能性が高いとみられていた。しかし副議長が憲法違反との判断を示し、採決を阻止した。

野党の指導者はカーン氏側の動きを憲法違反だと批判し、最高裁が取り上げるだろうと述べた。

チョードリー情報相はカーン氏が職務を続けると述べたが、前例のない事態だけに、今後の展開は不透明だ。

パキスタンではこの数カ月、外貨準備高の落ち込みやインフレ、食料、燃料価格の急騰を背景に、カーン氏への不満が募っていた。

だが同氏は野党からの辞任要求を拒否し、不信任決議案を支持した議員らには面目を失って「子どもの結婚相手がいなくなる」などと警告していた。

同氏は3日、支持者らに決議案反対のデモを実施するよう呼び掛け、首都イスラマバードには厳戒態勢が敷かれた。

解散・総選挙の要求が今後、さらなる政情不安を招くとの懸念も指摘されている。

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