首都近郊ブチャの遺体、ロシア軍支配時から放置か 衛星画像で判明
(CNN) ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊の町ブチャで見つかった市民らの遺体は、ロシア軍の支配下にあった時期から放置されていた可能性を示す衛星画像が、新たに公開された。
米マクサー・テクノロジーズの衛星画像を、米紙ニューヨーク・タイムズが4日に公開した。
ブチャの路上に散乱した遺体の映像については、CNNが1日、位置と真偽を確認したうえで報じていた。ウクライナはこの日にブチャの「解放」を宣言した。
ロシア国防省は映像を「偽物」「でっち上げ」と断じ、戦争犯罪の指摘は挑発行為のひとつにすぎないと主張。ブチャ占領中に暴力を受けた市民は「一人もいない」と強調していた。
しかし衛星画像では、映像の中で遺体が横たわっていたブチャ南部の道路の同じ場所に、遺体とみられる点が複数写っている。遺体は少なくとも先月18日から、路上に放置されていたことが分かる。ロシア軍は同31日までブチャを占領していた。
CNNはロシア国防省にコメントを求めたが、返答は得られていない。