「遺体は無辜の人々」、ロシア軍占領の恐怖が明らかに キーウ近郊
長距離からの攻撃で建物を破壊する一方、ロシア軍は一部の家屋を自分たちの兵舎として使ってもいた。
コスティチェンコさんは夫とともに最初の砲撃の後から自宅を離れていたが、ウクライナ側が町を奪還した今月1日に戻ってきた。
自宅は砲撃による被害を免れていたものの、内部は荒らされていた。衣服や空き瓶が床に散乱し、飼っていた鳥はかごの中で死んでいた。
ロシア兵は家の中で酒を飲んだりたばこを吸ったりしていたようだ。ベッドも勝手に使われていた。家具はテレビを含め、大半が傷つけられたり壊されたりしていた。
「彼らはやりたい放題だった」「宝石もとられていた。略奪者と何も変わらない」(コスティチェンコさん)
近所の商店も荒らされていた。窓が割られ、商品は盗まれたり床にぶちまけられたりしていた。
建物や車両には「V」の文字が落書きされていた。「V」はロシア語で東を意味する「Vostok」の頭文字で、ロシア軍の東部軍管区のシンボルとして使われる。
地元の職業斡旋(あっせん)所や市庁舎は駐留するロシア軍の本部となった。どちらの建物も壁に「V」の文字が書かれた。