「遺体は無辜の人々」、ロシア軍占領の恐怖が明らかに キーウ近郊
当局はキーウ州全域に今月7日まで外出禁止令を発令。住民に対し、地雷除去作業を行う間屋内に待機しているよう呼び掛けている。
ロシア政府は民間人を標的にはしていないと主張するが、現地のボランティアらは警察とともに、殺害されて野ざらしとなった民間人の遺体を回収している。
CNNはボランティアのヘナディー・アブラメンコさんが他のボランティアとともに44歳のウクライナ人男性の遺体を回収する様子を取材した。男性は運転中に胸を撃ちぬかれ、車両は道路わきの溝に突っ込んでいた。
アブラメンコさんは「精神的にきつい」「最悪なのは、遺体で見つかるのが兵士ではなく、ただの無辜(むこ)の人々だということだ」と語った。
「彼らは何の理由もなく撃たれた」
ボランティアらはさらに1時間で2人の遺体を回収。1人の遺体は迫撃砲に撃たれて焼け焦げていた。もう1人は高齢者の遺体で、自転車に乗っているところを撃たれていた。
「(4日は)7人の遺体を回収した。今(5日正午)はもう6体だ」(アブラメンコさん)
地元当局は今後の捜索により、ボロディアンカとその周辺で遺体の発見が相次ぐだろうと考えている。