ウクライナの女性と子どもへのレイプや性暴力、国連が調査要求

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北部チェルニヒウ近隣の村でロシア軍砲撃で破壊された家の残がいの上を自転車を押して進む女性/Celestino Arce/NurPhoto/Getty Images

北部チェルニヒウ近隣の村でロシア軍砲撃で破壊された家の残がいの上を自転車を押して進む女性/Celestino Arce/NurPhoto/Getty Images

(CNN) 国連はロシアのウクライナ侵攻中に増加しつつあるウクライナの女性や子どもに対するレイプや性的暴力の報告について独立調査を求めた。

男女平等と女性のエンパワーメントを推進する国連機関、UNウィメンのシマ・バフース事務局長は11日、ニューヨークで開かれた国連安全保障理事会での演説で「ジェンダーに配慮した」人道対応を呼び掛けた。

「多くの人々の移動、徴兵や傭兵(ようへい)の大量の存在、ウクライナ市民に対して示される残虐性を合わせて考えれば、極めて憂慮される事態だ」とバフース事務局長は述べ、レイプや性的暴力の疑惑は「正義と説明責任を果たすために独立して調査されなければならない」と指摘した。

また、国境を越える際に人身売買のリスクが高まっており、特に若い女性や同伴者のいない10代の若者が危険にさらされているとした。

首都キーウ(キエフ)郊外のブチャなど、ウクライナ軍が奪還した地域でロシア軍による性的暴力やその他の戦争犯罪が報告されている。

ウクライナのゼレンスキー大統領はブチャを訪問した翌日の5日、国連安全保障理事会での演説で「女性はレイプされ、子どもの前で殺された。これは、国連安保理のメンバー国によって行われているものだ」とこの問題を取り上げた。

米国のブリンケン国務長官も5日にロシア軍による性的暴力について指摘し、ブチャの画像は「ごろつきの集団の思いつきの行為」ではなく「殺害、拷問、レイプ、残虐行為を行う意図的な作戦」の証拠だと述べた。

ウクライナの隣国モルドバで人道支援対応を視察してきたバフース事務局長によると、暴力の脅威にさらされながらも「女性は地域社会に奉仕し、国内避難民を支援し続けている」という。

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