ウクライナの女性と子どもへのレイプや性暴力、国連が調査要求
「ウクライナの医療・福祉従事者の80%は女性であり、その多くが避難しないことを選択している。避難所では女性たちがリーダーシップを発揮し、受け入れ国でも女性たちが難民対応を支援していると聞いた」と語った。
しかし、女性は現在のいかなる交渉努力にもほとんど参加しないままだとバフース事務局長は指摘し、国連安保理とすべての国連加盟国に対して「平和、外交、人道のすべての意思決定プロセスにおいて女性や少女の有意義な参加を確保する 」よう呼びかけ、「これをなくして、平和、開発、人間の安全保障は得られない」と述べた。
また11日には、国連児童基金(ユニセフ)の緊急事態担当マニュエル・フォンテーヌ氏が、わずか6週間でウクライナの子どもたちの3分の2近くが避難民となったことを発表した。
家に残っている320万人のうち、ほぼ半数が食糧難に直面する可能性があるという。マリウポリとケルソンではさらに深刻で、「子どもたちとその家族は、水道や衛生設備を使用できず、定期的な食料供給、医療を受けられないまま数週間が経過している」と同氏は指摘した。
また、子どもたちを死傷させる可能性のある「爆発性戦争残存物」や、国中の子どもたちの教育が中断されることへの懸念も示した。
同氏は「全国的な学校の閉鎖は570万人の学齢期の子どもたちと150万人の高等教育を受けている学生の学習、そして未来に影響を与えている」と述べた。