ウクライナ大統領、韓国国会で演説 朝鮮戦争に触れ武器求める
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は14日までに、韓国国会でオンライン演説し、ロシアの侵攻に対抗するため航空機や戦車の供与を求めた。
1950年から53年まで続いた朝鮮戦争で国際社会が韓国を支援した事実にも触れ、兵器の提供を促した。
ゼレンスキー氏の今回の国会演説は11日だったが、韓国国防省の報道担当者は同日の早い段階で、ウクライナ側の防空兵器の提供の要請を拒んだことを説明。「自国の安全保障にかかわる状況と軍事的な即応態勢を踏まえ致死性の性能を保持する兵器を引き渡すことは出来ない」とした。
ゼレンスキー大統領は演説で、韓国はロシア軍の戦車、艦艇やミサイルに対抗し得る様々な兵器を保有しているとし、ロシアとの戦いを助けてくれるのなら感謝すると表明した。
韓国はロシアによるウクライナ侵攻に関連し、致死性の兵器はウクライナに譲渡しない立場を一貫して示し、防弾仕様のヘルメット、テント、毛布、ベッドカバー、即席食品、応急手当て用の医療品や医薬品の提供にとどめてきた。CNNの取材に応じた韓国の国防省当局者によると、これらの援助は約80万米ドル相当に上る。