ウクライナ軍、スネーク島のロシア防空システムを攻撃 当局発表
(CNN) ウクライナ軍は週末、黒海のスネーク島にあるロシア軍防空システムのうち、少なくとも1基を攻撃した。米国防当局者3人とウクライナ当局者が明らかにした。
ロシアのヘリコプターと上陸用ボートへの攻撃に加え、短距離防空システムSA―15への攻撃が行われたと米国防当局の高官は述べた。
「スネーク島での空爆では少なくとも3つの標的に的中したと考えている。しかし全体的な成果についてはまだ把握に努めている」と9日の会見で当局者は説明した。
8日朝の衛星画像では、スネーク島から2本の煙が上がっているのが確認された。
別の米政府高官は、ウクライナにとってこの島が非常に象徴的な重要性を持っていることを指摘しながらも、今回の攻撃がどのような戦略的価値を持つかは不明だと述べた。
ロシアがウクライナへの侵攻を開始した直後、スネーク島ではウクライナの兵士が無線で「ロシア軍艦、くたばれ」と威嚇していた。
ウクライナの関係者は、攻撃を受けたSA―15は1基ではなく2基だと指摘した。この防空システムが予期していなかった標的だったのか、あるいはウクライナ空軍の飛行能力を制限してきたロシアの防空を狙う協調的な攻撃の標的だったのかは不明だ。
ウクライナとロシアは週末に黒海での戦闘について詳細を明らかにした。
ウクライナ政府関係者は8日、ウクライナ軍がヘリコプターと小型船数隻を破壊したと発表した。
一方でロシア国防省は同日、全く異なる見解を示した。ロシアの少将は、7日夜にウクライナ軍のSu24爆撃機2機とMi24ヘリコプター1機が、ロシアの防空システムにより島の上空で破壊されたと述べた。