トルコ大統領、北欧2カ国のNATO入りに「難色」

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トルコのエルドアン大統領/Mustafa Kamaci/Anadolu Agency/Getty Images

トルコのエルドアン大統領/Mustafa Kamaci/Anadolu Agency/Getty Images

(CNN) ロシアのウクライナ侵攻を受け北欧のフィンランドとスウェーデンが北大西洋条約機構(NATO)の加盟に傾斜している問題で、トルコのエルドアン大統領は15日までに、両国の加入を前向きには受け止めていない考えを示した。

イスラム教の金曜礼拝を終え、トルコ・イスタンブールで行った記者会見で、両国はクルド人の「テロ組織」に居場所を与えていると非難した。NATOの一員であるトルコは、分離独立を目指す非合法武装組織「クルディスタン労働者党」(PKK)など少数民族クルド人の問題を国内に抱えている。

エルドアン氏は「不幸にもスカンディナビア諸国はテロ組織のゲストハウスのようになっている」と主張。「PKKやDHKP―Cはスウェーデンやオランダへの退避が許されている。現段階で我々がこの動きを前向きにとらえることは不可能」と断じた。

PKKの武装闘争は数十年間に及んでおり、トルコや米国、欧州連合(EU)はテロ組織にも指定している。DHKP―Cは極左組織で、反トルコ、反米や反NATOの路線を掲げている。

一方、スウェーデンのリンデ外相はエルドアン大統領の発言を受け、ドイツ・ベルリンで先週末に開かれた非公式なNATO外相会議でトルコ外相と会い、スウェーデンが加盟申請する可能性などの問題を話し合う意向を表明した。

トルコ外相とは非常に良好な建設的な関係を築いていると指摘。この非公式外相会議にはスウェーデン、フィンランド両国も招待されたと述べた。

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