フィンランド、NATO加盟申請を正式表明 「歴史的な決断」
フィンランドとスウェーデンの表明を受け、NATOのストルテンベルグ事務総長は15日の会見で、両国はNATOにとって「最も近いパートナー」だと強調。「NATOの扉は開かれている」と語った。
だが加盟国のひとつであるトルコは、両国の加盟に難色を示している。エルドアン大統領は13日、両国がクルド人の「テロ組織」を支援しているとして、加盟に「前向きではない」と語った。
トルコで分離独立を求めるクルド労働者党(PKK)を指した発言だが、詳細には言及しなかった。
両国に多くのクルド人移民がいることは事実だが、フィンランドのハービスト外相はエルドアン氏の発言に対し、「テロとの戦い」を重視する同国の姿勢を改めて強調した。
ニーニスト氏は15日、エルドアン氏が1カ月前の電話会談ではフィンランドのNATO加盟に賛同していたと指摘し、同氏の態度に困惑していると語った。
ストルテンベルグ氏は会見で、トルコが示す懸念で加盟手続きが遅れることのないよう対応できるとの自信を示した。