ロシア産石油の禁輸、「数週間内にも」 欧州委員会委員長
(CNN) 欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会のフォンデアライエン委員長は25日までに、ロシア産の石油に対する禁輸が数週間内にも実施できる可能性があるとの見通しを示した。
フォンデアライエン氏はスイス・ダボスで開かれている世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)でCNNの取材に答えた。
フォンデアライエン氏は「我々は今、懸命に作業を進めている。数週間の問題だが、投資需要に対する解決策を見つける必要がある」と指摘。ロシアのプーチン大統領が石油を持ち込めるような状況とならないような対応が必要だとし、プーチン氏はEUに石油を売れないが、世界市場でより高い値段で売ることができると語った。
ハンガリーなどEU加盟国の一部は引き続き、EUが提案している、2023年の初めまでにロシア産石油の輸入を段階的に減らすことについて反対している。ロシア産石油の禁輸は、ロシアが2月24日にウクライナに侵攻してからEUがロシアに対して科す制裁の第6弾となる。
フォンデアライエン氏は、ウクライナの再建にはロシアも参加する必要があると指摘。「再建の必要性、財政的な需要は多大だ。我々全員と国際的な金融機関が資金を出すだろう」と語り、ロシアも資金を負担することが公平な方法だと語った。