ドイツ、ウクライナへ最先端の防空兵器供与へ IRIS―T
(CNN) ドイツのショルツ首相は1日、ウクライナに対しドイツが保持する「最も先端的な防空システム」とするIRIS―Tを供与すると発表した。
ドイツ国会で演説し、「今後数週間内にさらなる兵器を送る」とし、同国が持つ最新鋭の性能を誇るIRIS―Tの提供を政府が最近決定したことを明らかにした。
IRIS―Tを配備することでウクライナはロシア軍の空爆などから都市の全域を守ることが可能になるとも主張した。
ドイツはロシアのウクライナ侵攻が起きた際、当初は兵器を含めた支援に難色を示し、人道援助や医薬品などにとどめていた。致死能力がある兵器を紛争地域へ譲渡しないとする過去数十年維持する政策に基づいていた。
しかし、今年4月下旬になってこの政策を転換し、ウクライナへの自走式対空砲の引き渡しに踏み切っていた。
ドイツの今回の発表は、ウクライナへの11回目の軍事支援策として高性能ロケットシステムの供与を発表した米国の動きとも重なっている。