ロシア軍、2週間内にルハンスク州を完全制圧の可能性 英諜報

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親ロシア派武装勢力が装甲兵員輸送車で移動=2日、ルハンスク州ポパスナ/Alexander Ermochenko/Reuters

親ロシア派武装勢力が装甲兵員輸送車で移動=2日、ルハンスク州ポパスナ/Alexander Ermochenko/Reuters

(CNN) 英国防省は3日、ウクライナ戦況の焦点ともなっている同国東部ルハンスク州の攻防についてロシア軍が今後2週間内に州全域を制圧する可能性があるとの最新の情勢分析を示した。

諜報(ちょうほう)に基づく分析で、ルハンスク州と隣接するドネツク州を合わせたドンバス地域でロシア軍は現在、戦術的な戦果を手にしていると指摘。ロシア軍は自ら生み出した勢いを維持し、ウクライナ軍の抵抗を制する主導権を握っているようにみられるとした。

ルハンスク州で掌握している地域は9割に達したと説明。ただ、ロシアによるこの最近の戦果は人的や物的な面で相当な程度の犠牲をもたらしたとも述べた。兵力や火器などを全般的な侵攻作戦の中の一部に集中させた末の戦果ともした。

半面、ほかのウクライナ内の戦線では優勢となるべく弾みを得ておらず、防御態勢に追い込まれていると評した。

当初に練った侵攻計画を踏まえれば、戦略的な目標の達成は何もないと断定。ロシアが今後、何らかの戦果を獲得するには人員や装備品で莫大(ばくだい)な投入が引き続き必要であり、このためにはさらに相当な時間を要すると結論づけた。

ドンバス地域では親ロシア派武装勢力が2014年以降、一部で拠点を築き、それぞれの州で人民共和国の樹立を主張した。この2つの共和国の支配地はドンバス地域の総面積の約3分の1となっていた。

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