ロシア、スラビャンスク付近で部隊増強 新たな攻撃準備 ウクライナ軍発表
(CNN) ウクライナ軍によると、ロシア軍はウクライナ東部ドネツク州スラビャンスク市への進入路で部隊を増強している。
ウクライナ軍参謀本部は3日の発表で、ロシア軍がスラビャンスクへの攻勢を再開する準備を進めていると明らかにした。同市に隣接するクラマトルスクはウクライナの支配下に残るドネツク州の都市部としては最大規模になる。
ロシアはこの地域に最大20個の大隊戦術グループを集中させているという。ロシアはスラビャンスクの北と北西にある2つの町に対して攻撃を試みたものの、それは失敗に終わったとしている。
先月下旬にリマンを制圧して以降、ロシアがスラビャンスク以東の地域をさらに奪取したかは不明。ウクライナによると、ロシア軍はスラビャンスクに近い2つの地域で火砲を使用しているという。
ドネツク州に隣接するルハンスク州のセベロドネツクでは戦闘が続いており、「ロシアが砲撃支援を受けて市東部の住宅街を襲撃し、部分的な成功を収めた」と参謀本部は指摘。ただ、ウクライナ軍が防衛を続けるバフムト、ソレダール、リシチャンスクなどでは前進の試みに進展がないと述べた。
ウクライナ軍がここ数週間で奪還した北東部ハルキウの北では戦闘が激化している。参謀本部は「(ロシア軍は)州境方面への我が軍の前進を押しとどめようとしている」「敵は航空機や大砲、多連装ロケット発射装置、迫撃砲、戦車を使って防衛軍への攻撃を続けた」と指摘した。