傭兵の罪で出廷の外国人3人の映像公開、親ロシア派勢力
(CNN) 攻防が続くウクライナ東部ドネツク州の親ロシア派組織は8日、ウクライナに加担する傭兵(ようへい)の罪などに問われて出廷した外国人3人の映像をSNS上で公開した。
政治的な宣伝の意味合いがあるとみられる。映像はロシアのRIAノーボスチ通信が伝えた。この外国人は英国人2人にモロッコ人1人。
同州の親ロシア派組織「ドネツク人民共和国(DPR)」の検察幹部を名乗る人物はSNS「テレグラム」上で3人に関する別の映像を公表。3人はDPRの支配地内でテロ活動を実行するための訓練を受けた罪などでも訴追されたと述べた。
DPRによると、3人は今年4月にウクライナ南東部マリウポリ市で捕まった。親ロシア派武装勢力の人権軽視の行動や捕虜の虐待を非難する指摘もある。
一方、ウクライナ政府は8日、全ての外国人ボランティアは自国の軍の一員とみなし、ジュネーブ条約が定める戦争捕虜の処遇を受ける資格がある合法的な戦闘員と位置づけているとの声明を発表した。
英国外務省の声明によると、英国人の1人には軍歴がある。モロッコ人の複数の友人はCNNの取材に、ウクライナへは大学で学ぶ目的で入国したが、2021年にウクライナ軍に加わったと証言した。