仏総選挙 与党が苦戦、投票率は低調
パリ(CNN) フランス総選挙の第1回投票が12日に行われた。初期の結果では、接戦となっており、マクロン大統領の中道与党連合が議会での過半数を失う可能性がある。
12日夜の開票率90%の段階では、与党連合の得票率は25.37%。左派のメランション氏が率いる左派連合の得票率は24.31%だった。
2回目の投票は今月19日に予定されている。与党連合が過半数である289議席に届かなかった場合、マクロン氏は2000年の選挙改革以来、議会選で過半数を獲得できなかった初めての現職大統領となる。主要な世論調査会社によれば、与党連合が過半数を獲得できない可能性が示されている。
メランション氏は12日、初期の結果が発表された後、第1回投票では与党連合の敗北が示されたと主張した。
12日の投票では有権者の関心が低いことも示された。内務省によれば、投票率は47%の見通しで、1958年以降で最も低い投票率だった。同年はフランスで現在に続く第5共和制が始まった年だった。
内務省によれば、極右「国民連合」の得票率は19.9%で、共和党などの右派の得票率は10.58%だった。
フランスの議会選は大統領選と同じく2回投票制。1回目の投票で過半数を獲得した候補者がいなかった場合、登録有権者から少なくとも12.5%の得票を得た候補者が2回目の投票に進む。