バングラデシュとインド、洪水で数百万人が被災 孤立して通信途絶の地区も
(CNN) バングラデシュ北東部でモンスーンの豪雨による洪水が発生し、同国の災害対策当局によると400万人が被災している。現地では大雨が続くと予想され、状況はさらに悪化する恐れがある。
国家災害対策担当相は19日、少なくとも2人が洪水のために死亡したとCNNに語った。ロイター通信は地元当局者の話として、週末にかけて25人が死亡したと伝えている。
災害対策担当相によると、特に大きな被害が出ているシレットやスナムガンジ地区は通信が途絶え、被害の全容を把握するのが困難な状況にある。
スナムガンジ地区は90%が水に浸かり、ほぼ完全に孤立した状態にあるという。
国営バングラデシュ通信は18日、洪水のために約600万人が避難したと伝えていた。
バングラデシュ赤新月社は19日、住民の避難を支援するとともに、洪水の被災者に現金を支給するとツイートした。
一方、隣国インド東部のアッサム州でも洪水の被害が出ている。
アッサム州災害対策当局は19日、過去24時間で少なくとも8人が死亡したと発表した。同州では4月以来、洪水や土砂崩れのために少なくとも62人が死亡している。