テロ現場にバンクシーが描いた作品窃盗、男8人に有罪判決 パリ
パリ(CNN) 2015年11月に起きたパリ同時テロの犯行現場の1つ、バタクラン劇場に覆面アーティストのバンクシーが残した作品が盗まれた事件で、窃盗にかかわった罪に問われた男8人が23日、パリの裁判所で有罪判決を言い渡された。
「悲しい少女」と呼ばれる作品は、テロで命を落とした犠牲者への追悼を込め、バタクラン劇場の出口の扉に描かれていた。この事件については過激派組織イラク・シリア・イスラム国(ISIS)が犯行を認める声明を出している。
白黒の作品に描かれたベール姿の女性は、悲しそうな様子でうつむいていた。
裁判所の広報によると、有罪判決を受けたのはフランス国籍の男7人とイタリア国籍の男1人で、最大で2年の禁錮を言い渡された。いずれも実際には服役せず、電子ブレスレットを装着される。