スリランカ経済は「完全に崩壊」 首相が議会で発言
商業都市コロンボを含むいくつかの大都市では、何百人もの人々が燃料を買うために何時間も列に並び、時には警察や軍隊と衝突している。
電車は運行本数が減り、また燃料不足のため患者は病院へ行くことができず、食料の価格も高騰している。主食である米は多くの店やスーパーマーケットの棚から姿を消した。
警察によると、今週だけでも11人が燃料を求める列で死亡した。
燃料を買うために並ぶトゥクトゥク(三輪タクシー)と運転手=20日、スリランカ・コロンボ/Tharaka Basnayaka/NurPhoto/Getty Images
前首相のラジャパクサ氏が抗議デモによって辞任に追い込まれた数日後に就任したウィクラマシンハ氏は23日のコメントで、国の状況について前政権に責任を負わせるような発言をした。
「完全に崩壊した経済、特に外貨準備高が危険なほど少ない国を再生させるのは簡単なことではない。少なくとも最初に経済崩壊を遅らせるための措置が取られていれば、今日のような困難な状況に直面することはなかっただろう」と述べた。