スリランカ経済は「完全に崩壊」 首相が議会で発言
スリランカの電力・エネルギー相は先週、同国には5日分の燃料しかないと記者団に語った。
スリランカは、主に隣国インドに頼ってきた。すでに40億ドル(約5400億円)の融資枠を受け取っているが、それも十分ではないかもしれないとウィクラマシンハ氏は指摘。「我々はインドにさらなる融資を要請している。しかし、インドでさえ、このような支援を継続的に行うことはできないだろう」と述べた。
次のステップはIMFとの取引だという。「これが唯一の選択肢だ。この道を歩むしかない。我々の目的はIMFと話し合いを持ち、追加融資枠を得るための合意に達することだ」とウィクラマシンハ氏は説明した。
また、現在、世界銀行、アジア開発銀行、米国とIMFの支援を受けるまでの「暫定的な短期融資を確保する」ための話し合いを行っているという。
米財務省の代表が来週スリランカに到着する予定で、加えて「主要融資国」の中国と日本にも援助も求めることにしている。
ウィクラマシンハ氏は「IMFの太鼓判をもらえば、再び世界から信頼されるようになる。世界の国々から低利融資を受けられるようになるはずだ」と述べた。