「マーシャル・プラン」のウクライナ版が必要、独首相
(CNN) ドイツのショルツ首相は25日までに、今月下旬に同国で開催予定の主要7カ国首脳会議(G7サミット)でロシアの侵攻を受けたウクライナの復興援助計画の枠組みを話し合いたいとの考えを示した。
ドイツ国会での演説で、欧州は戦争の惨禍に襲われており、ウクライナには第2次世界大戦後に米国主導で打ち出された「マーシャル・プラン」のような計画が必要と主張。この支援計画は数世代にわたるものともなると強調した。
マーシャル・プランは、第2次世界大戦で被災した欧州諸国の再興ために米国が推進した援助計画。
ショルツ首相は先週、激戦が起きていたウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊のイルピンを視察。その後、「第2次世界大戦で破壊されたドイツの都市の画像などを想起させた」との感想も漏らしていた。
首相は、戦後のウクライナ再建を支えるには数年間にわたり数十億ドルの資金ねん出が必要との認識も表明。これには欧州諸国、資金の拠出が可能な主要国や国際機関の協力態勢が不可欠と述べた。
ショルツ氏はウクライナのゼレンスキー大統領をG7サミットにオンラインで参加するよう招待し、同国への財政支援の協議に加わるよう求める考えも示した。