台風で沈没の作業船、さらに1人を「奇跡」の救助 中国沖

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乗員30人を乗せた作業船は2日、香港の南西沖約300キロの海上で真っ二つに割れて沈没した/HK Government Flying Service/Eyepress/Reuters

乗員30人を乗せた作業船は2日、香港の南西沖約300キロの海上で真っ二つに割れて沈没した/HK Government Flying Service/Eyepress/Reuters

香港(CNN) 中国南部の沖合で作業船が台風に直撃されて沈没した事故で、乗員1人が4日未明、中国本土の救助隊に救助された。香港の救助隊はその数時間前、奇跡でもなければこれ以上の生存者は発見できないだろうと述べていた。

乗員30人を乗せた中国の作業船は2日、香港の南西沖約300キロの海上で真っ二つに割れて沈没し、数十人が行方不明になっていた。中国南部は当時、台風の影響で約40メートルの暴風に見舞われていた。

香港航空当局は2日、ヘリコプターや航空機を使って3人を救助した。しかし3日夕刻の記者会見では、それ以上の生存者が見つかる見込みは極めて薄いとの見通しを示していた。

その数時間後、中国南部の広東海事捜索救助センターは、4人目の作業員を救助したと発表した。健康状態は「平常」だったとしている。

広東省の当局はまた、残る乗員12人と思われる遺体も発見され、身元確認作業を続けていることを明らかにした。

香港海事局によると、行方不明者の捜索活動は悪天候に阻まれて2日夜にいったん中断し、3日に再開されていた。

沈没した作業船は全長240メートル。洋上風力発電所の建設作業に使われていた。

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