ロシア、高精度兵器の侵攻前在庫の最大6割を使用 ウクライナ発表
(CNN) ウクライナ軍は21日、ロシアがウクライナ侵攻前に保有していた高精度兵器の最大60%をすでに使用し、さらに西側諸国の制裁により兵器を補充することが難しくなっていると発表した。
ウクライナ国防省情報総局のバディム・スキビツキー氏は21日の記者会見で「軍情報部はロシアが使用している兵器の状態や数を追跡している。ロシアが言うところの高精度兵器である弾道ミサイルのイスカンデル、カリブルシステム、巡航ミサイルのKh―101とKh―555については、侵攻前に保有していたものの55〜60%が使用されたと考えている」と述べた。
「このため、我々はかなり長い間、ロシアがこれらのミサイルを使用するのを目にしていない」と付け加えた。
ウクライナ政府によると、ロシアはここ数週間、ウクライナ軍への攻撃で転用の対艦・対空ミサイルを使用しているという。
西側の制裁によりロシアは高度な兵器の部品の在庫補充が難しくなっているとウクライナ軍情報部は指摘する。
「多くの部品は海外で製造されたものだ。しかし、国際的な制裁による制限でロシアは公然と部品を入手することができない。一方で、ソビエト時代の古い兵器に関しては、かなり在庫があり、評価するのは困難だ」とスキビツキー氏は説明した。