ゼレンスキー氏、軍事戦術を口外しないよう警告 当局者の漏洩警戒
(CNN) ウクライナのゼレンスキー大統領は13日までに、対ロシア軍事作戦について口外しないよう当局者に警告した。戦争は「虚栄心の発露や大声で発言する時ではない」としている。
ゼレンスキー氏は11日の動画メッセージで、軍の指揮官や国の当局者に厳しい口調で語りかけ、「防衛計画について公表する内容の具体性が乏しければその分、こうした防衛計画の実施に有利となる」と説明した。
さらに「あなた方は防衛や反転攻勢に向けた国の準備について述べる一言一句に責任を感じるべきだ」とした。
ウクライナではこれに先立ち、軍の上級指揮官が年末までに南部ヘルソンをロシア軍から解放する計画について長々と語る場面があった。
ウクライナ軍のマルチェンコ少将はインタビューで、ロシア軍がヘルソン州の部隊への補給に使うドニプロ川の橋を使用不可能にする作戦に言及。「ヘルソン州の人々に伝えたい。みなが思うような時間はかからず、すぐに終わる」と述べていた。
ゼレンスキー氏は動画でマルチェンコ氏を名指ししていないものの、ウクライナの国防当局者は「高位の軍将校1人」に対する調査が進行中だと明らかにした。