冬の室温設定は17~18度、ここ数十年で最低 ウクライナ
(CNN) ウクライナの国営ガス企業「ナフトガス」は9月1日までに、今年の冬季における室内の温度設定を全土規模で17~18度まで下げる方針を明らかにした。
実施されれば国民はここ数十年で最も低い室温で寒さをしのぐことを求められる。同社は旧ソ連時代に築かれた中央管理方式の暖房システムを運用している。
同社の最高責任者によると、17~18度の水準は通年と比べ約4度低い。ウクライナの冬季は平均でマイナス10度以下になる場合もある。
同責任者はCNNの取材に、厳冬が到来したとしても追加の輸入分がなければ十分な天然ガスが確保出来ない事情を説明。「国民に暖房を提供するエネルギー源がない」と認めた。
石炭が不足すればガスに頼らなければならないが、ガスの追加輸入のためには支援国の財政援助が必要になるだろうとも予想した。
十分な量のガスや石炭がなければ、ウクライナは停電に襲われる可能性もあると警告した。