ザポリージャ原発付近の街で砲撃、国連派遣団が調査に向かう中
(CNN) ウクライナ南東部ザポリージャ原子力発電所付近の街エネルホダルで、1日午前から砲撃が続いている。ウクライナ当局者とロシアが設置した地方当局の双方が明らかにした。
エネルホダルのオルロフ市長はテレグラムで、「(現地時間)午前5時から迫撃砲による砲撃が絶え間なく続いている」と説明。複数の民間施設への着弾が確認され、被害者が出ている状況だと述べた。被害者の人数については確認中だという。
ロシア軍がエネルホダルに設置した軍民行政府も、民間人「少なくとも3人」が死亡、5人が負傷したと主張した。この中には子ども1人も含まれる。
CNNはどちらの主張についても独自に検証できていない。
砲撃の情報は国際原子力機関(IAEA)のチームがザポリージャ原発に調査に向かうタイミングで浮上した。同原発は今年3月からロシア軍に占拠されている。
別の情報によると、ザポリージャ州軍政当局トップ、オレクサンドル・スタルク氏は、ロシア軍がザポリージャ市から同原発に向かう事前合意した移動ルートを砲撃していると非難した。
ザポリージャ市を出発したIAEAのグロッシ事務局長は同日、ウクライナ軍の防衛線が途切れる「グレーゾーン」を離れた後は危険が伴うと認めたものの、任務は継続すると述べていた。