チリ新憲法草案、国民投票で否決

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国民投票で憲法草案が否決されて喜ぶ人々=4日、チリ首都サンティアゴ/Pablo Sanhueza/Reuters

国民投票で憲法草案が否決されて喜ぶ人々=4日、チリ首都サンティアゴ/Pablo Sanhueza/Reuters

(CNN) 南米チリで4日、新憲法草案の是非を問う国民投票が行われ、反対多数で憲法草案が否決された。

チリ選管当局によると、開票率98%の時点で反対票が62%を占め、賛成票の38%を大きく上回った。

新憲法草案には、ジェンダーの完全な平等、先住民議員専用の議席割り当て、環境規制強化などが盛り込まれていた。

現在の憲法は、1973年~90年にかけて独裁政権を築いたアウグスト・ピノチェト大統領時代に制定されたものだった。

チリでは2020年の抗議デモや社会的混乱によって当時のセバスティアン・ピニェラ大統領が新憲法制定の国民投票実施を呼びかけることを強いられ、後継者で左派のガブリエル・ボリッチ大統領が今年、最終草案を提出した。

可決されれば世界でも有数の進歩的な憲法になるはずだったが、世論は二分されて右派は草案に対する反発を強め、保守派が積極的な反対キャンペーンを展開していた。

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