ロシア人に対するビザ発給、円滑化措置の停止案を発表 EU

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欧州委員会がEUとロシア間のビザ発給の円滑化措置を停止する提案を発表/Sem van der Wal/ANP/AFP/Getty Images/File

欧州委員会がEUとロシア間のビザ発給の円滑化措置を停止する提案を発表/Sem van der Wal/ANP/AFP/Getty Images/File

(CNN) 欧州連合(EU)の行政執行機関、欧州委員会は6日、EUとロシアとの間で結んだビザ発給の円滑化措置を停止する提案を明らかにした。これにより、ロシア人がEU加盟国を旅行することはこれまでより高価で難しくなる。

ヨハンソン欧州委員(内務担当)はブリュッセルで記者会見を行い、ロシアによるウクライナ侵攻を受け、ロシアとEUとの間に特権的な関係を築く根拠がなくなったと述べた。

EUの外相は先週、ビザ発給の円滑化措置について完全に停止することで政治的合意に達していた。

今回の提案によって、「シェンゲン協定」によって定められた地域への短期滞在ビザを申請するロシア人に対する全ての円滑化措置が停止される。

ヨハンソン氏は、今回の提案について、ロシア国民がEUへの特権的な移動を享受することができなくなることを保証するものだと強調した。

ロシア人がEUへ観光や娯楽目的で入国しようとする場合、これまでよりも長く、高額な手続きを踏むことになる。「マルチビザ」に対する規制も強化されるという。

今回の提案の一環として、ビザの手数料は35ユーロ(約5000円)から80ユーロ(約1万1000円)に引き上げられるほか、領事館での決定の期限は10日間から15日間に延長される。ビザ申請者が提出しなければならない証拠書類も増えるという。

欧州委員会は今後、欧州理事会での検討を待つことになる。欧州理事会が今回の提案を承認すれば、官報に掲載してから2日後に発効となる。

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