IAEA、ザポリージャ原発視察の報告書を公表
(CNN) 国際原子力機関(IAEA)は、調査団が視察を行ったウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所の安全性や治安状況に関する報告書を公表した。ザポリージャ原発はロシアの支配地域にある。
調査団は先週、同原発を訪れていた。
IAEAは報告書の中で、調査団が視察中に砲撃を目撃したとして、ロシアとウクライナ双方に当該地域での戦争行為の停止を求めた。
New IAEA report on the nuclear safety, security and safeguards situation in #Ukraine.
— IAEA - International Atomic Energy Agency (@iaeaorg) September 6, 2022
Includes findings from our ongoing Support and Assistance Mission to #Zaporizhzhya Nuclear Power Plant.
https://t.co/Qy45ajMcxE pic.twitter.com/BnrxBscYSS
報告書は原発の状況について、継続している砲撃はまだ緊急事態を引き起こしてはいないものの、重要な保安機能に影響を及ぼす可能性のある安全に対する脅威であり続けていると指摘。放射性物質に関連する事案につながりかねないとしている。
IAEAは報告書の中で、原発や周辺地域への砲撃について、発電所や関連施設へのこれ以上の被害を避け、職員の安全を確保し、安全で確実な運用を支えるための物理的な完全性を維持するために、直ちに停止すべきだと指摘。ザポリージャ原発周辺での安全区域の設定には全ての関係者の合意が必要だと述べた。