バルト3国、ロシア人の入国規制で「原則合意」

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ラトビアのリンケービッチ外相(左)とリトアニアのランズベルギス外相/Ints Kalnins/Reuters

ラトビアのリンケービッチ外相(左)とリトアニアのランズベルギス外相/Ints Kalnins/Reuters

(CNN) ラトビア、リトアニアとエストニアのバルト3国は10日までに、ロシアやベラルーシとの国境を通じたロシア人の入国を規制することで「原則合意」したと発表した。

ラトビアのリンケービッチ外相がリトアニア・カウアスで開かれた北欧バルト諸国外相会議に出席後、明らかにした。規制策の最後の微調整がバルト3国の間で現在、進められているとした。

同外相によると、入国規制が実施されれば欧州連合(EU)が導入する人の自由な移動を認める「シェンゲン協定」に準じたビザを保持するロシア人が、ロシアやベラルーシからバルト3国へ自由に入国することは不可能となる。

ただ、人道理由や家族の事情がある場合、トラックの運転手、外交官は対象外となる。

入国規制策の実施前には十分な警告期間を設けるとも説明。今後10日内にさらなる決定事項をまとめるともした。

リンケービッチ外相によると、シェンゲン協定のビザを保持するロシア人の越境はここ数週間、飛躍的に増加。治安対策上の懸念を招いていたほか、道徳上や政治的な側面でも問題視されていたと述べた。

エストニア政府は先月、同国発給のシェンゲン協定のビザを持つロシア人の入国を拒否する政策を打ち出していた。EUもロシア人向けの新たなビザ供与の件数を減らすことで合意したが、圏内への渡航の直接的な禁止までには踏み込んでいない。

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