ウクライナへの武器売却は道徳的に許容される、自衛目的なら ローマ教皇
(CNN) ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は15日、ウクライナへの武器売却は自衛目的で使用される限り道徳的に許容されうるとの見解を示した。
カザフスタンからの帰路のフライト中に開いた記者会見で語った。
フランシスコ教皇は「自分を守ることは正当であるだけでなく、愛国心の表れでもある」と述べた。
記者からウクライナへの武器売却は正しいことかと問われると「それは政治的な決定だ。もし道徳的に行われるなら、道徳的に許容されうる」と答えた。
ただ「もしさらなる戦争を引き起こす意図や、武器を売りつけたり、もう必要のない武器を処分したりする目的で行われるなら、それは道徳にもとる」とも発言。「道徳心とは動機で決まる」と語った。
ロシアによるウクライナ侵攻に関する質問には「たとえ鼻をつままざるを得ない」相手でも対話することが重要だと回答。「私は戦争中のいかなる大国との対話も排除しない。それが侵略者であったとしてもだ」「もしかしたら嫌なにおいがするかもしれないが、人はそれをしなければならない」と語った。